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2011年06月07日

●サクラの空と、君のコト

~サクラの空と、君のコトの感想です~  ※6月17日  指摘を受け 一部修正

【シナリオ】
共通パートがやや長めの、個別パートはやや短め というシナリオ構成でした。

個別√それぞれをプレイした段階では、
この作品におけるテーマというのが"前向き"という処に置かれているように感じたのですが、
本編終了後のおまけシナリオ(後日談)を読み終えると、"幸せとは何か"のような気がしないでもない。

恐らくは、"前向き"になることと"幸せ"が繋がっていて 一つのメッセージとしてあると感じ取りました。


そんな『テーマ』は何かということはさておき、
順にシナリオについて感想を述べていきたいと思います。

基本的に、一つの主題(前述に述べたことであると仮定します)に関する形で、
すべてのキャラの√のシナリオが構成されています。
"進もうとして、立ち止まって 前を向く"という軸の元 展開があるのですが、
さすがにすべてが同じ軸で回転している為、大きな視野で作品を観た場合
展開性が極めて類似しており、ゲームとしての意外性という点に於いては 大きな欠落があると感じました。

構成する為の要素が各√では異なるとは言え、心が躍るような 予想外の展開が少なすぎるので
記憶に残る作品かといわれれば、NOと言わざるを得ないでしょう。

また、いくつかの伏線(というよりは点もありますが)に関して
完全に放棄しているため、プレイ後に微妙な後味の悪さが残ります。

そして、ゲーム内きっての不遇キャラ 凪の存在が、ゲームとしての魅力を更に落としているかも知れません。
佳奈多 千春と√があるのに対して、幼なじみの中で唯一 振られるだけの存在である凪。
キャラクターが魅力的なだけ(主人公に対して献身的であり 幼なじみ達の姉的存在)に、
彼女のルートがなかったことは、一つの失敗かも知れませんね。


さて、ここまで悪いところばかりを書きましたが、
この作品において特に魅力的な(他ゲームと比較しても 良 の中に部類されるレベルで)点があります。

それが怜那ルート上での 『主人公と怜那の掛け合い』です。

基本的に、私が良い掛け合いと思えるモノは『コメディ系』が多いのですが(笑いの取れる掛け合い)
怜那ルートでの掛け合いというのは、
コメディ要素としてではなく、心理描写的な意味での良さに目が惹かれました。

怜那というのは、非常に強く 主人公に対しては自分の弱い所を決して見せようとはしません。
しかしながら、初Hのシーンから 『絶対的な強さ』というのが壊れ始めます。
その『壊れ始め』の一歩目 この描写がとても丁寧に描かれていました(エッチシーンですが)

ただ、主人公側の視点としては 表現の度が過ぎるような気もしました。
ちょっとライター側が力みすぎたというか、オナニープレイのような。

それでも、ルート終盤 エピローグでの主人公と怜那のやりとりは、
私が今まで観てきた掛け合いの中でも屈指に入る 一見の価値があるものだと思いました。


【テキスト】
話のテンポは良く、ストーリー自体はすらすらと読めたのですが、
構成の面でやや不安が残る結果に。
文章の説得力に関しては中の上でしょうか、かなりわかりやすく出されていたので
逆に、私のイメージしているものと違うのであればマイナスになりますが・・・。

個人的には、独特なコメディとテンポのよさが(主に涼の素晴らしいスルースキル)
ライターさんの魅力かなと思います。

【システム】
選択形式は非常にわかりやすく、
16:9で表示される画面サイズが特徴的です。
システム不具合の点では、ゲームを待機時アクティブ化していると、
戻った時に 最後再生された SE 音声 が自動的に再生されるというものがありました。

バックログ機能もかなり前の文章まで表示されるので、かなり親切でしたし
他 特に悪い点というものは見当たらなかったので、特に問題なしです。


【CG・MOV】
塗りが非常に綺麗で、久しぶりにCGが綺麗だと感じました。
しかし、背景以外で16:9の画面比率を生かし切れていないような気がします。
全体的に、アップのCGが多く 比率を活かすなら もう少し抑えても と思いました。

絵自体のバランスに関しては、時々崩れることもありますが それも含めて月音さんかなと。
どことなく感じる柔らかなタッチは 上手いな と思わされました。


【音楽】
OPの『君に届くまで』が 歌詞や曲調含めてドつぼだったのですが、
BGM等 全体を考えると、特別な魅力等は感じませんでした。
曲数が30曲ぐらいあり、シリアスな曲も2 3曲あって 違和感があるような使い回しはなかったので、
作品として考えるなら、十分だと思います。


【エロ】
各キャラ3+αぐらいあります。
怜那以外は、ありきたりな感じのエッチシーンでしたが、
前述したとおり 怜那のエッチシーンは掛け合いが面白く、
久しぶりに こういったシーンで一見の価値があると思えました。

【総評】
《67点》
+主人公と怜那の掛け合い
+テーマのわかりやすさ
+丁寧で綺麗なCGの塗り
-シナリオの展開における意外性の欠落
-伏線の回収不足による、本編攻略後の蟠り

マイナス面はあまりなかったのですが、
作品全体として爆発力があるか?と言われると、
やはり 展開面 伏線回収面で不足気味なのが 大きく足を引き摺ってしまっており、
全体的に見ると、イマイチ味気ないシナリオになってしまっているかと思います。

しかしながら、このゲームでの最も魅力なところは
再三繰り返していますが、主人公と怜那の掛け合いです。
あまり言うとネタバレになってしまうため、ストーリーに関する事は避けておきますが、
とにかく、非常に丁寧且つ 上手く表現されており(声優さん含めて)
心に残るようなルートだったことは間違いないです。(泣き要素は見当たらなかったです)

点数こそそれほど高くはありませんが、興味がある方は是非一度お手にとってみてはいかがでしょうか?

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